通関業者とは

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通関業者の役割

通関業者とは、輸出入元の会社から依頼されて、輸出入で必要な通関手続きを、専門的に行なっている会社のことです。

例えば、海外からブランド品を輸入する場合は、輸入元の会社から通関業者に通関手続きを代行してくれるよう、依頼があるわけです。

もちろん輸入元の会社で、直接、通関手続きを行なっても何の問題もありません。

しかし現実は、ほとんどの場合通関業者に、依頼するケースが多くなっています。これには、大きく分けて以下の3つの理由があります。

通関手続き

一口に通関手続きといっても、専門的な知識が必要な上、非常に手間がかかります。

また、手続き上で1つでもミスがあると、税関から輸出入を認められないため、最初から手続きのプロである通関業者に任せておいた方が、安心だといえるからです。

通関手続きでは、まず輸出入する貨物を正確に、なおかつ細かく分類する必要があります。

例えば、洋服を輸入する場合は、洋服の種類、素材、付属の貴金属の有無、その他の条件などによって、全て分類が違ってくるのです。

この分類の後で、今度は決められた関税額や消費税額を計算して、税関に納める手続きも、必要になってきます。

この関税額や消費税額を計算する場合も、多くの分類の中から、税率を正しく選んで、申告する必要があります。

そして、これらの分類、税額の計算(申告内容)が正しい場合のみ、輸入が許可されます。

このように、普段から通関手続きに精通していないと、ミスのない手続きは、なかなか難しいといえるのです。

貿易業務の効率化

輸入の流れを見てみると、
船や航空機→倉庫に搬入→輸入申告手続き→関税の納付→
税関からの輸入許可→倉庫に搬入→日本各地へ配送
という流れになります。

この流れを見ると、申告手続き、関税の納付、倉庫への搬出入などを1つの会社で行った方が、効率的になるのがわかります。

もし、これをそれぞれ別々の会社に依頼していると、とても非効率な上、時間もかかってしまいます。

このような理由から、通関手続きだけを、専門に行なっている会社は非常に少なく、その多くは運送業や倉庫業を、兼業しているところがほとんどです。

輸出入元の会社も、兼業している通関業者に依頼すれば、通関手続き、倉庫の確保、トラックの準備などを、別々に手配する必要もなく、とても便利だということです。

輸出入のトラブル対策

法律で定められている通関業務は、通関手続きと通関書類の作成の代行の他に、

 ・不服申し立ての代理・代行
 ・主張または陳述の代行

を行うことができます。

この2つをわかりやすくいうと、
まず、不服申し立ての代理・代行とは、正しい手続きをしているにもかかわらず、税関から輸出入の許可がおりなかったり、何かの理由で行政処分を受けたときに、抗議できるというものです。

具体的には、税関に対して不服申し立てをして、輸入を許可してもらうとか、それでも解決しないときは、税関を管轄している財務大臣に「審査請求」をすることもできます。

そして、主張または陳述の代行というのは、輸出入元の会社に代わって不服申し立ての根拠や意見、主張を述べることが認められているということです。

つまり、通関業者は輸出入の手続きを行なうだけでなく、トラブルが起ったときも、輸出入元の会社に代わって、トラブルを解決する権限が与えられているわけです。



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